賃貸で複数名の高齢者が生活を共にする埼玉の施設

埼玉県は、全国屈指の社会福祉サービスを提供している自治体と言われています。関東平野の北部に位置する一帯で、江戸時代から今日に至って主要な産業は農業です。ネギやコメ・キャベツなどを生産する農家が多く、近年は高齢者の割合が高まりを見せています。2021年現在で全人口の約60パーセントが70歳以上の高齢者が占めており、その影響で福祉サービスが充実をしたともいえます。

埼玉県内には数多くの高齢者施設がありますが、そのなかでも多いのが賃貸スタイルで複数名の高齢者が共同生活をしている施設です。簡単にその賃貸の概要を見ていくことにしましょう。それはグループホームと呼ばれているもので、シェアハウスとよく似た仕組みを有する賃貸物件です。戸建て住宅とアパートの2つのスタイルに別れており、必ず介護士や看護師が24時間常駐をしています。

以前は老人ホームのような場所で生活をするのが基本でしたが、ここでは介護認定をされている方しか利用ができません。自立した暮らしが可能ではあるものの、ひとりで暮らすのに不安を覚える方は入居ができなかったわけです。埼玉では要支援を受けている方は比較的少ないことも相まって、グループホームの需要が高くなりました。家賃は約4万円前後が相場で、個室を与えられるのも魅力ポイントです。

一人暮らしの孤独感を緩和できるとも言われており、埼玉だけでなく全国的にも今後は普及をしていく見通しとなっています。