自分あるいは家族が高齢になったとき、住む家をどうするかは切実な問題だと言えるでしょう。最近は神奈川でも一人暮らしをする高齢者の数も増加し、少子化などから身寄りのいない人も少なくありません。そして、ずっと賃貸住宅で暮らしていた人にとっても、持ち家を処分して賃貸に移りたいという人にとっても、一番気になるのが、部屋を借りることが出来るのかという問題ではないでしょうか。確かに、2000年頃まではアパートやマンションのオーナーも、高齢の人に部屋を貸すことには難色を示すケースが多くありました。
しかしながら、介護保険法が施行されたころから福祉面での位置づけが徐々に変化し、高齢者が健康的に暮らすための住宅の確保が重点課題となってきたのです。そのため2006年に国は「高齢者専用賃貸住宅」を作り、2011年になるとそこに「有料老人ホーム」を一体化させた「サービス付き高齢者住宅」を建設しています。この住宅は。神奈川県はもちろん全国にあり、高齢の単身者あるいは夫婦が安心して暮らせるよう、バリアフリーなどの設備と専門家による見守りなどさまざまなサポートが付いたものになっています。
誰でも高齢になるのは当たり前ですので、国もこのような公的住宅の提供には力を入れていて、神奈川その他全国各地を対象に高齢者の住まいの環境整備が進んでいます。今後も官民一体で更なる高齢化率の増加に備えるべく、整備強化が進められていくことが予測されます。
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